公開日:2026年9月9日|執筆・監修:石川 翔(柔道整復師・はり師・きゅう師/和歌の浦翔鍼灸接骨院 院長)
こんにちは。和歌山市和歌浦の和歌の浦翔鍼灸接骨院です。
「夕方になると頭が重くなる」「後頭部から首にかけて締めつけられる」「頭痛薬が手放せない」。肩こりと一緒に頭痛を訴えて来られる方は、とても多くいらっしゃいます。
ただし、頭痛にはいくつも種類があり、接骨院・鍼灸院でお役に立てるものと、そうでないものがはっきり分かれます。この記事では、まずタイプの見分け方と危険な頭痛のサインを整理し、そのうえで首や背中が関係する頭痛に対してできることを書きます。
【この記事の結論】
1. 当院でお役に立てるのは、主に緊張型頭痛と頸性頭痛です。片頭痛・群発頭痛は、まず医療機関での診断と治療をおすすめします。
2. 突然の激しい頭痛、発熱+首のこわばり、麻痺やろれつが回らない——これらはすぐに医療機関へ。
3. 市販の鎮痛薬を月15日以上(トリプタンなどは月10日以上)、3か月を超えて使っている方は「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性があります。
4. その場合、原因の薬をやめることで約7割の方の頭痛が改善すると報告されています。ただし自己判断でやめず、医療機関にご相談ください。
5. 頸性頭痛については、手技と運動を組み合わせた治療で頭痛の頻度と強さが減り、その効果が12か月後も保たれたという研究があります(200人の比較試験)。
1. その頭痛は、どのタイプに近いですか
頭痛には多くの種類があります。まずどれに近いかを分けないと、対応の方向が変わってしまいます。

図1|その頭痛は、どのタイプに近いですか
見分けるうえで分かりやすいのは、動いたときにどうなるかです。階段を上ったり頭を動かしたりして悪化するなら片頭痛の特徴、変わらないなら緊張型頭痛の特徴です。首を動かしたときにはっきり強くなるなら、頸性頭痛の可能性があります。
なお、複数のタイプが混ざっている方もいます。「片頭痛もあるが、首こりから来る頭痛もある」というケースは珍しくありません。この場合、医療機関での治療と並行して、首から来ている部分を当院で扱う形になります。
2. すぐに医療機関を受診してほしい頭痛
頭痛の中には、命に関わる病気が原因のものがあります。次にあてはまる場合、施術所ではなく医療機関を受診してください。

図2|すぐに医療機関を受診してほしい頭痛
当院でも、初回に必ずこれらを確認します。あてはまる場合は施術を行わず、受診をおすすめしています。
3. 頭痛薬の飲みすぎで起こる頭痛
これは、頭痛でお困りの方にいちばん知っておいていただきたいことです。痛み止めを飲む日が増えていくと、薬そのものが頭痛を起こすようになることがあります。「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」と呼ばれます。

図3|頭痛薬の飲みすぎで起こる頭痛
日本頭痛学会の説明では、原因となっている薬をやめることで約7割の方の頭痛が改善するとされています。ただし、急に自己判断でやめると強い反動が出ることがあるため、頭痛を扱う医療機関に相談したうえで進めてください。
当院にお越しになる方の中にも、「毎日のように市販薬を飲んでいる」という方がいます。この場合、首や肩をゆるめるだけでは頭痛は変わりません。まず医療機関の受診をおすすめしたうえで、並行して首まわりの負担を減らしていく形をとります。
4. 首と背中で何が起きているのか
緊張型頭痛や頸性頭痛でご相談に来られる方の首は、たいてい同じ状態になっています。

図4|緊張型・頸性の頭痛で、首と背中に起きていること
頭は5kg前後の重さがあります。それが前に出た位置で固定されると、首の後ろの筋肉は起きているあいだじゅう働き続けることになります。夕方に頭痛が強くなるのは、この蓄積が理由のひとつです。
肩こり・首の痛み・姿勢の施術について >
5. 当院での対応

図5|当院での対応(緊張型・頸性の頭痛)
頸性頭痛については、200人を4つのグループに分けて比較した研究があります。手技による治療、首の運動療法、その両方を行ったグループでは、頭痛の頻度と強さが減り、その効果は12か月後も保たれていました。両方を組み合わせたグループが、単独よりも約10%多く改善しています。
当院でも、施術だけで終わらせず、首を支える筋の使い方と、日中の姿勢の整え方を一緒にお伝えします。鍼灸を併用することもあります。
姿勢と体の使い方を続けて変えていきたい方は、同じ建物に併設しているパーソナルジムで続けられます。ご利用は任意です。
併設|Titanium Fitness Gym
【和歌山市のパーソナルジム】Titanium Fitness Gym >
実際にお寄せいただいたお声
「夜遅く23時まで診て下さり、土日祝の予約をしても快く受けて下さいます。仕事がどうしても休めない時にも通えることですごく助かっています。プロのゴルファーさんやバスケット選手のトレーナーさんもされているだけあって、繰り返す痛みに関してのアドバイスや対処も的確でとても信頼出来ます。」
— natsu m. 様
※Googleクチコミより引用(長い投稿は一部を抜粋)。個人の体験であり、同じ結果をお約束するものではありません。効果の程度や期間には個人差があります。
6. 正直にお伝えします
◎ はっきりしていること
・頸性頭痛に対して、手技と運動を組み合わせた治療で頭痛の頻度と強さが減り、12か月後も効果が保たれたという比較試験があります。
・薬剤の使用過多による頭痛は、原因の薬をやめることで約7割が改善すると報告されています。
・突然の激しい頭痛、発熱+首のこわばり、神経症状をともなう頭痛は、緊急の対応が必要な場合があります。
△ 注意して読んでいただきたいこと
・当院は医療機関ではないため、頭痛の診断はできません。タイプの見当をつけることはできますが、確定するのは医師です。
・片頭痛に対して、施術で発作を止めることはできません。予防的に首まわりの負担を減らすお手伝いはできますが、治療の中心は医療機関です。
・「頭痛は首のゆがみが原因です」と言い切る説明には根拠がありません。頭痛の原因は複数あり、首だけで決まりません。
・薬を飲む日が多い方に、当院が「薬をやめましょう」と申し上げることはありません。それは医師の判断です。
首や肩と一緒に出ている頭痛でお困りなら、一度ご相談ください。
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7. よくあるご質問
Q. 頭痛で接骨院に行ってもよいのですか。
A. 首や肩のこりと一緒に出ている頭痛であれば、お役に立てることがあります。ただし当院では診断はできません。初回に危険なサインがないかを確認し、必要と判断すれば医療機関の受診をおすすめします。
Q. 何回くらいで変わりますか。
A. 頭痛の出方、続いている期間、お仕事の内容によって変わります。初回の評価のあと、おおよその見通しをお伝えします。数回で変化を感じる方もいれば、時間がかかる方もいます。
Q. 鍼は頭痛に効きますか。
A. 慢性の痛みに対する鍼には効果が示されていますが、見せかけの鍼との差は大きくありません。「鍼だけで頭痛が治る」とはお伝えしていません。首と背中の緊張を落とす手段のひとつとして使っています。
Q. 健康保険は使えますか。
A. 接骨院の健康保険は、原因のはっきりした急性のケガが対象です。慢性的な頭痛や肩こりは対象外で、自費になります。鍼灸については、頚腕症候群など医師の同意書があれば保険を使える疾患があります。初回に確認してご説明します。
Q. 病院で「異常なし」と言われました。それでも診てもらえますか。
A. はい。重い病気が否定されているのであれば、首や背中からの負担を減らすことでお役に立てる可能性があります。検査結果が分かるものをお持ちいただけると助かります。
Q. デスクワークで夕方に必ず頭痛が出ます。自分でできることはありますか。
A. 1時間に一度、立ち上がって胸を開き、肩甲骨を後ろに寄せる動きを10秒。これだけでも変わる方がいます。ご来院いただければ、その方の姿勢に合わせた方法をお伝えします。
まとめ
・当院でお役に立てるのは、主に緊張型頭痛と頸性頭痛。片頭痛・群発頭痛は医療機関が先。
・突然の激痛、発熱+首のこわばり、麻痺やろれつが回らない場合はすぐ受診。
・市販薬を月15日以上(トリプタンなどは月10日以上)3か月超で使っている方は、薬による頭痛の可能性。
・その場合、原因の薬をやめることで約7割が改善するが、必ず医療機関に相談してから。
・頸性頭痛には、手技と運動の組み合わせで12か月後まで効果が続いたという研究がある。
参考文献
1. Jull G, Trott P, Potter H, et al. A randomized controlled trial of exercise and manipulative therapy for cervicogenic headache. Spine. 2002;27(17):1835-1843.
2. 日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」(一般の方へ/頭痛の解説)
3. 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修.『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院, 2021.
4. Vickers AJ, Cronin AM, Maschino AC, et al. Acupuncture for chronic pain: individual patient data meta-analysis. Archives of Internal Medicine. 2012;172(19):1444-1453.
5. Blanpied PR, Gross AR, Elliott JM, et al. Neck Pain: Revision 2017. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2017;47(7):A1-A83.
執筆・監修 石川 翔(いしかわ しょう)
和歌の浦翔鍼灸接骨院 院長/Titanium Fitness Gym 代表トレーナー
・柔道整復師(国家資格)/はり師・きゅう師(国家資格)
・3年制の医療系養成校を2校修了。柔道整復師は学年首席で卒業
・バスケットボールチーム「ONELYS wakayama(ワンリーズ和歌山)」チームトレーナー(Bリーグ入りを目指すSB1リーグ所属/ジム・接骨院としてオフィシャルパートナー契約)
・プロゴルファー 濱田茉優 選手 ツアートレーナー
和歌の浦翔鍼灸接骨院
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の指示ではありません。当院は医療機関ではなく、柔道整復・はり・きゅうの施術所です。頭痛の診断は医師が行うものです。突然の激しい頭痛、発熱をともなう頭痛、麻痺やろれつが回らないなどの症状がある場合は、ただちに医療機関を受診してください。