腰痛・膝痛と体重の関係|1kgの減量が膝にもたらすことと、痛めない運動の順番|和歌山市の鍼灸接骨院

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はじめにお読みください

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。強い痛みやしびれ、安静にしていても続く痛みがある場合は、まず医療機関を受診してください。減量や運動の効果の感じ方には個人差があります。持病のある方、治療中の方、妊娠中の方は、医師にご相談のうえ行ってください。

公開日:2026年8月8日 | 執筆:石川 翔(柔道整復師・鍼灸師/和歌の浦 翔鍼灸接骨院 院長)

こんにちは。和歌山市和歌浦の「和歌の浦 翔鍼灸接骨院」院長の石川です。

当院には、長引く腰痛や膝の痛み、慢性的な肩こりでお悩みの方が多く来院されます。施術で痛みが落ち着き、日常生活が楽になってきた頃、私から必ずお話しさせていただくことがあります。

それは、「痛みを繰り返さないために、体を支える力を取り戻しましょう」ということです。場合によっては、そこに減量の話も含まれます。

接骨院で体重の話?と驚かれるかもしれません。ですが、痛みと体重・筋肉量には、数字ではっきり示せる関係があります。今日はその理由と、痛みを悪化させない進め方をお話しします。

この記事の結論

体重1kgの減量で、歩行1歩あたり約4kg分の負担が膝から減ります

お腹の脂肪は「重り」として骨盤を前に引き、腰の反りをつくります

深層の筋肉が働くと天然のコルセットになり、背骨と骨盤が内側から支えられます

ただし痛みがあるうちに走り出すのは逆効果です。順番があります

1. なぜ接骨院で「体重」の話をするのか

施術でできるのは、硬くなった筋肉をゆるめ、動きの悪くなった関節を整えることです。多くの場合、それで痛みは軽くなります。

ですが、その体に毎日かかり続けている負担そのものが変わらなければ、また同じところが痛みます。負担を決めているのは、大きく2つ。関節にかかる重さと、それを支える力です。前者が体重、後者が筋肉です。

だから接骨院で体重の話をします。ダイエットを勧めたいのではなく、痛みの原因の話をしているのです。

2. 数字で見る|1kgの減量が膝にもたらすこと

感覚の話ではありません。実際に測定した研究があります。

変形性膝関節症のある60〜89歳の成人142名を18か月間追跡した研究では、体重が1単位減るごとに、歩行1歩あたりに膝へかかる負荷が約4単位減ることが示されました(Messier ら, 2005年)。

体重を1kg減らすと歩行1歩あたりの膝への負荷が約4kg減り、1日7000歩で約28トン分になることを示した図

図1|1歩あたりは4kgでも、1日に何千歩と積み重なります。膝にとっては、これが毎日続く差になります。

単純計算ですが、1日7,000歩あるく方なら、1kgの減量で1日あたり約28トン分の負担が膝から取り除かれることになります。研究者自身も「数千歩に積み重なれば、臨床的に意味のある大きさ」と述べています。

ただし、正直にお伝えします

これは物理的な負荷の話です。痛みや動きやすさとして実感できるかは別で、複数の研究をまとめた分析では、10%程度の減量ではじめて臨床的に意味のある改善が期待できるとも報告されています。1kg減らせば痛みが1/4になる、という話ではありません。

それでも「毎日かかり続ける負担が確実に減る」という事実は、施術の効果を長持ちさせるうえで大きな意味を持ちます。

3. お腹の脂肪が、腰の反りをつくる仕組み

膝だけではありません。お腹まわりの脂肪は、腰にも別の形で効いてきます。

お腹に脂肪がつくと骨盤が前に倒れ、腰が反りやすくなることを比較した図

図2|お腹の脂肪は、体の前側にぶら下がった「重り」です。その重みが骨盤を前に引き、腰を反らせます。

骨盤が前に倒れると、腰の反りが強くなります。すると背中側の筋肉は一日中引っぱられ続け、休む時間がありません。これが「揉んでもすぐ戻る腰の張り」の正体であることが少なくありません。

さらに、反り腰の姿勢ではお腹に力が入りにくくなります。支える力が落ちて、ますます腰の筋肉に頼る。この悪循環に入ると、施術だけで抜け出すのは難しくなります。

4. 「天然のコルセット」をつくる

そこで重要になるのが、お腹の深いところにある筋肉です。

深層の筋肉が働くと腹壁が内側へ引き寄せられ、背骨と骨盤が内側から支えられることを示した図

図3|腹横筋・多裂筋・骨盤底筋が働くと、内側から支えるコルセットのように作用します。

お腹をぐるりと巻く腹横筋、背骨に沿って走る多裂筋、骨盤の底で支える骨盤底筋。この3つが働くと、背骨と骨盤が内側から安定します。

これを天然のコルセットと呼んでいます。市販のコルセットと違うのは、自分の力で締められること。そして、外し忘れる心配がないことです。

この筋肉は、重い重量を扱わなくても鍛えられます。呼吸と、ゆっくりした動きが中心です。だから、痛みを抱えた方でも取り組みやすいのです。

5. 間違ったダイエットが、痛みを悪化させます

ここからが、接骨院として一番お伝えしたい部分です。

「よし、痩せよう。明日から1時間走る」——この決意が、かえって膝と腰を痛めるケースを本当に多く見てきました。

痛みがあるうちに走り出す:関節が炎症を起こしている状態に、体重の何倍もの衝撃を毎歩加えることになります。

硬い体のまま長時間歩く:股関節や足首が動かないぶんを、膝と腰が肩代わりします。距離を伸ばすほど負担が集中します。

極端な食事制限をする:落ちるのは脂肪だけではありません。支える筋肉まで減ると、痛みが出やすい体に近づきます。

痛みを我慢して続ける:「効いている感覚」と「痛み」は別物です。翌日に痛みが残るなら、その量は多すぎます。

とくに注意していただきたい方

膝に水がたまったことがある、朝の第一歩で強く痛む、しびれや脚の力の入りにくさがある。こうした方は、運動を始める前に必ず状態の確認を受けてください。

6. 痛みがある方の、正しい順番

痛みを取る、動ける体にする、支える力をつけるという3ステップを示した図

図4|順番を飛ばして「痛いまま走り出す」のが、いちばん多い失敗です。

STEP 1|痛みを取る(施術の役割)

まずは炎症と筋緊張を落ち着かせます。この段階で無理に動かす必要はありません。当院では鍼灸や超音波療法(伊藤超短波 EU-910/LIPUS)も併用し、手技だけでは届きにくい深部にアプローチします。

STEP 2|動ける体にする

痛みが落ち着いたら、股関節・足首・胸椎など、固まっている場所を動けるようにします。ここを飛ばして鍛えると、動く範囲が狭いまま筋力だけ上がり、代償動作が固定されてしまいます。

STEP 3|支える力をつける(減量とトレーニング)

ここではじめて、天然のコルセットづくりと減量に取りかかります。順番を守るほど、遠回りに見えて早く進みます。

マイナスをゼロに、ゼロからプラスへ

「痛みを取ること(マイナスをゼロにする)」は施術の役割です。しかし「痛くならない体をつくること(ゼロからプラスにする)」は、運動と食事の役割になります。どちらか片方では、同じところを行き来することになります。

7. 体脂肪の落とし方は、併設ジムのブログで

では、実際にどう落とすのか。ここは専門的な内容になるため、併設のパーソナルジム「Titanium Fitness Gym」のブログで2本にまとめました。どちらも図解つきで、研究データをもとに書いています。

ジムブログ 記事①

「部分痩せ」はできない?お腹の脂肪が落ちない理由と、正しい順番

毎晩腹筋をしてもお腹が凹まない理由、脂肪が燃える仕組み(ホルモン)、そして「姿勢からくるぽっこりお腹」と「脂肪のぽっこりお腹」の見分け方まで解説しています。

記事①を読む

ジムブログ 記事②

筋トレの後、20分以内に有酸素へ|「順番」で脂肪の燃え方が変わる理由

関節への負担を抑えつつ効率よく脂肪を燃やすための、順番と時間のルール。ウォーキングやジム通いをされている方ほど、読む価値があります。

記事②を読む

痛みが落ち着いてきた方は、こちらもあわせてご覧ください。

8. 当院だからできること

■ 医学的な評価をしたうえで、運動を組み立てられます
柔道整復師・鍼灸師として体の構造を評価し、「今どこまで動かしていいか」の線引きができます。ここが分かれるのが、一般的なジムとの違いです。

■ 施術とトレーニングを、同じ場所で切り替えられます
併設のパーソナルジムと連携しているため、痛みが出たらその場でケアに戻せます。「痛くなったらどうしよう」という不安が要りません。

■ 数値で負荷を管理します
ジム側ではVBT(挙上速度の計測)を用い、その日の状態に合った負荷を数字で判断します。頑張りすぎも、物足りなさも防げます。

9. 和歌山市で腰痛・膝痛にお悩みなら

和歌の浦 翔鍼灸接骨院は、和歌山市和歌浦南にある鍼灸接骨院です。国家資格をもつ院長が、施術からトレーニング指導まで一貫して担当します。

腰痛・膝痛・肩こり・スポーツ障害・交通事故によるケガに対応

併設のパーソナルジムと連携し、痛みが引いたあとの体づくりまでサポート

「運動したいが、痛みが不安」という方のご相談を多くいただいています

駐車場完備。お車でお越しいただけます

対応エリア

和歌山市(和歌浦・新和歌浦・雑賀崎・紀三井寺・宮前・秋葉町・和歌山市駅周辺など)を中心に、海南市・岩出市・紀の川市・有田市方面からもご相談いただけます。

10. よくあるご質問

Q. 痛みがあるのですが、運動を始めても大丈夫ですか?

A. 状態によります。まず痛みの原因を確認させてください。そのうえで、痛む部位に負担をかけない範囲でできることは、たいていあります。何もしない期間を長くしないことが、結果的に近道です。

Q. 何kg減らせばいいですか?

A. 一律にはお答えできません。研究では10%程度の減量で痛みや動きやすさに変化が出やすいとされていますが、まずは1〜2kgでも膝への負担は確実に減ります。数字より、続けられる範囲から始めてください。

Q. 食事制限だけで痩せてはいけませんか?

A. 極端な制限はおすすめしません。脂肪と一緒に筋肉が減ると、支える力が落ちて痛みが出やすい体に近づきます。たんぱく質をしっかり摂りながら、ゆっくり進めるのが安全です。

Q. ウォーキングは膝に悪いですか?

A. 痛みがない範囲であれば有効です。ただし、いきなり距離や時間を増やすと負担が集中します。状態を見ながら量を決めましょう。

Q. 接骨院とジム、どちらに行けばいいですか?

A. 痛みが強い時期は接骨院での施術が先です。落ち着いてきたら、繰り返さないためにジムへ。併設しているので、その日の状態で切り替えられます。

Q. 高齢でも筋トレはできますか?

A. できます。重い重量は使いません。呼吸と、ゆっくりした動きが中心です。むしろ年齢を重ねた方ほど、支える力の維持が痛みの予防になります。

Q. 保険は使えますか?

A. 転倒・打撲など原因がはっきりした急性のケガは、健康保険の対象となる場合があります。慢性的な痛みや姿勢改善を目的とした施術・トレーニングは自費です。事前にご説明します。

Q. 女性一人でも通いやすいですか?

A. はい。女性の患者様も多くいらっしゃいます。ご不安な点があれば事前にご相談ください。

11. まとめ

体重1kgの減量で、1歩あたり約4kg分の負担が膝から減ります

お腹の脂肪は「重り」として骨盤を前に引き、腰の反りをつくります

深層の筋肉が働くと天然のコルセットになり、内側から支えられます

痛いうちに走り出さないこと。①痛みを取る→②動ける体にする→③支える力をつける、の順番で

「膝や腰が痛くて運動できない」「リバウンドを繰り返している」「姿勢から整えたい」。そうした方こそ、順番を一緒に組み立てさせてください。

この記事を書いた人|石川 翔(いしかわ しょう)
和歌の浦 翔鍼灸接骨院 院長/Titanium Fitness Gym 代表。柔道整復師・鍼灸師(ともに国家資格)。パーソナルトレーナーとして、プロゴルファーをはじめとする競技者のコンディショニングも担当。施術とトレーニングの両面からサポートしています。

12. 参考文献

  1. Messier SP, Gutekunst DJ, Davis C, DeVita P. Weight loss reduces knee-joint loads in overweight and obese older adults with knee osteoarthritis. Arthritis Rheum. 2005;52(7):2026-2032.
  2. Messier SP, Loeser RF, Miller GD, et al. Exercise and dietary weight loss in overweight and obese older adults with knee osteoarthritis: the Arthritis, Diet, and Activity Promotion Trial. Arthritis Rheum. 2004;50(5):1501-1510.
  3. Christensen R, Bartels EM, Astrup A, Bliddal H. Effect of weight reduction in obese patients diagnosed with knee osteoarthritis: a systematic review and meta-analysis. Ann Rheum Dis. 2007;66(4):433-439.

痛みの相談も、体づくりの相談も

「運動したいけれど、痛みが不安」という段階からご相談ください。
今の状態でできることを、一緒に決めていきます。

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院名
和歌の浦 翔鍼灸接骨院

所在地
〒641-0022 和歌山県和歌山市和歌浦南3-9-1 FSビル1F

電話
090-6843-5170

併設
Titanium Fitness Gym(24時間営業)

その他
駐車場完備

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を保証するものではありません。効果の感じ方には個人差があります。痛みが続く場合は、医療機関を受診してください。

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